親が知ることで論理的かつ具体的なアドバイスができる!!
サッカーのプレー4局面を紹介!!
こんにちは!Sコーチです。
今回は保護者が知ることで子供へ論理的、具体的にアドバイスができる「サッカーの4局面」を紹介します!
皆さんは
- 子供にアドバイスをしたいけど、どう説明すれば良いか分からない
- 上手く言葉で伝えられているか不安
- アドバイスをしたいプレーの状況を忘れてしまう
このような経験はありませんか?
僕は日頃から指導現場に立っていて、保護者からこのような相談を受けたり、子供へのアドバイスが具体的かつ論理的でないため子供が理解し難いと思うことが多々あります。
また、ミスしたプレーに目がいき過ぎてしまい、その前の状況がどうなっていたか?を把握できずにミスしたことだけを子供に伝えていることも凄く多いです。
だからこそ今回は、論理的かつ具体的に子供へアドバイスができるサッカーの4局面を紹介し、日頃のサッカーに役に立ててもらえたらと思っていますので、是非理解して親子ともに成長して行きましょう!
サッカーのプレー4局面とは?それぞれを具体的に解決!!
・サッカーのプレー4局面の紹介とアドバイスポイント
目的はゴールを目指すことボールを保持すること
アドバイスはどうしたらゴールへ繋がるプレーになるか注目する
目的はカウンター攻撃をされないために相手より早く切り替えること
アドバイスは相手より早く整えているかを注目する
目的はゴールを守りボールを奪うこと
アドバイスはどうしたらゴールを守り、ボールを奪えるか注目する
目的はカウンター攻撃をしつつ、攻撃態勢を整えること
アドバイスは相手の隙があるかに注目する
これらをもとに解説していきます!
攻撃の局面
攻撃の局面の目的は「ゴールを目指すこと」と「ボールを保持すること」です。その目的に対して、個人の武器を出すことやグループ、チームの戦術などがあります。
ゴールを奪うとは?
効果的にドリブルやパスで相手ゴールに向かい、フィニッシュ(シュート)を目指すプレーになります。
ボールを保持するとは?
相手からボールを取られないようにチームでボールを保持し、相手の隙を作ったり隙ができたらゴールに向かえるようにします。
小学生のチームでは様々なスタイルを見受けしますが、「ドリブル」、「ポゼッション」、「個人の長所を伸ばす」などに特化していることが多い印象です。
アドバイスとして伝えやすいプレーを初級編と中級編に分けました。
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アドバイスポイント初級編
①シュートを打てそうなシーンで打たなかったとき
②ボールを持っている状態で味方でシュートを打てそうなシーンの時にパスを出せなかったとき
②に関しては「見えていたけど出さなかった」という可能性もあるので、その場合は深掘りしすぎないように注意しましょう。
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アドバイスポイント中級編
①味方とワンツーで突破できそうなとき
顔が下がっているかアイディアが無くてボールを失うことがありますので、味方と距離が近くてワンツーできそうな状態であればこのようなアドバイスも適切です。
②逆サイドは見えていたか?
小学生の多くのミスはボールを持つと慌ててしまい目の前の相手や近い味方しか見えなくなってしまうことが多いです。その時に「逆サイドは見えていたか?」と聞いてあげることでボールを失う回数が減ったり、「出せるけど出さない」といった余裕が生まれることもあります。
一例ですが、「逆サイドに渡せばクロスからシュートを打てそうだったよ」というゴールから逆算したアドバイスは子供の心に刺さりますので是非試してみて下さい!
攻撃から守備への切り替えの局面
攻撃から守備への切り替え局面の目的は「カウンター攻撃をされないように素早く切り替えること」と「素早く奪い返すこと」です。
これは逆の立場になると分かりやすい状況だと思います。ボールを奪った瞬間に考えることは相手が整う前にゴールを奪いに行くことだからです。その反対のボールを失った時にまず考えることはカウンターされないようにしなければいけません。
整える、素早く切り替えるとは?
「危ないと思うところを消すこと」です。難しく考える必要は無いですし、そこにポジションも関係ありません。
FW(フォワード)だから戻らなくて良い、サイドバックだから戻らなければいけないという訳ではなく、攻撃に参加したサイドバックはサイドハーフやFWより前に行く時もあります。
その瞬間にボールを失えば、そのスペースは空いてしまうので使われてしまうとピンチになる。では誰がそのスペースを埋めるべきか?
結論は、近い人が戻ることです。近い人が戻り、サイドバックも戻ってきたら整えれば良いのです。
アドバイスポイント
「ここに素早く戻った方が良かったのではないか?」
「相手よりも戻るのが遅いのではないか?」という目線で見ることでアドバイスがしやすくなりますので是非参考にしてみてください!
守備の局面
守備の局面の目的は「ゴールを守ること」と「ボールを奪うこと」です。
相手がボールを保持している状態でゴールを守るからボールを奪いに行けます。ボールを奪うことが優先になってしまうと全体がボールに行くことに集中してしまい裏のスペースが守れなくなりゴールを守ることが難しくなってしまいます。
ゴールを守るとは?
相手がゴールに向かうことをやめさせるプレーです。具体的には裏の危ないスペースを守ることや中央に集結して相手を外に追いやるプレーのことを指します。
具体的には「ブロック形成」があります。ボールにはアタックせずに自分達の陣地で守備を整えて危ないスペースを消すプレーです。
ボールを奪うとは?
ゴールを守ることが出来ている前提で、ボールを取り返しにいきます。
具体的には「ハイプレス」です。高い位置からボールを積極的に奪いにいき、奪ったらゴールを目指すプレーになります。
アドバイスポイント
ゴールを守れていたのか?ボールを奪いに行くべきだったか?
これらに注目することで伝えやすくなりますので是非参考にしてみてください!
守備から攻撃への切り替えの局面
守備から攻撃への切り替え局面の目的は「カウンター攻撃」と「攻撃態勢を整えること」です。
攻撃から守備への切り替え局面で逆の立場の話を記載しましたが、こちらも同様の話になります。
カウンター攻撃とは?
相手の守備が整う前に相手の隙をつきゴールに向かうプレーになります。サッカーではこの攻撃が一番得点が入りやすいプレーです。
攻撃態勢を整えるとは?
攻撃の目的であるゴールを目指すために「カウンター攻撃」
難しい場合はボールを保持するために「全員がボールを受けれるよう整える」という流れになります。
素早いサポートをとり、ボールを保持するための準備をすることです。
アドバイスポイント
奪った瞬間にカウンターできなかったか?ボールを奪ってすぐにボールを失ったときに準備はできていたか?
これらに注目することで伝えやすくなりますので是非参考にしてみてください!
4局面の重要性
これら4つの局面を理解しながら素早く対応できることが試合の中でのチームの強さに直結します。
特に現代サッカーは、「攻守の切り替え」(トランジション)が非常に重視される要素で、戦術の1つになっているチームもあります。
どうしてもサッカーは「ゴールを目指すスポーツ」と思いがちですが、チームでそれぞれの役割があるように試合の状況によっても役割があります。特に子供は好きなプレーしかやらないことが多いので攻撃しかしない選手が多い印象です。
でも、この4局面のどれか1つでも欠けてしまえば、個人やチームの力は劣ってしまいます。
だからこそ親御さんが理解することで、身近に適切なアドバイスができる人が増えて選手にとってより良い環境になりますので、是非今回のことを学んで頂き選手へより良い環境を目指して行きましょう!
まとめ
・サッカーのプレー4局面の紹介とアドバイスポイント
目的はゴールを目指すことボールを保持すること
アドバイスはどうしたらゴールへ繋がるプレーになるか注目する
目的はカウンター攻撃をされないために相手より早く切り替えること
アドバイスは相手より早く整えているかを注目する
目的はゴールを守りボールを奪うこと
アドバイスはどうしたらゴールを守り、ボールを奪えるか注目する
目的はカウンター攻撃をしつつ、攻撃態勢を整えること
アドバイスは相手の隙があるかに注目する
以上のことを解説していきました!今回のことをもとに親子共に成長して行きましょう!
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